その昔の日本。親の言う通り学校へ行き、教師が言う通り勉強し、上司が言う通り仕事をし、お坊さんが言う通り墓に入る。なんとなく言われたとおりに周りと同じことをしていれば、苦労がありながらもそれなりに人並みの人生を送れた時代がありました。「高度成長期」と呼ばれていたそうです。
ついこの間までのことなのに、やけにセピア色に思えます。
当時、誰もが輝くニッポンの将来を夢見ていました。しかしフタを開けてみれば問題だらけです。年金、医療、介護、少子化、治安、ニート、ワーキングプア、800兆円の借金、環境、エネルギー、食糧etc.
敗戦国から世界一の経済発展国になるために放置していた問題が蓄積し、これからもボディーブローのように効いてくるでしょう。
これからの時代は、国に頼って文句を言うのではなく、自分の人生を自分考えていかなければなりません。
今までは、一律60歳で定年とされていましたが、人によってベストなタイミングは違うはずです。40歳でアーリーリタイアメントするのがその方にはあっているならそれを夢見るだけでなくどうやったら実現できるのか考えてみる。
専業主婦ではなく、旅人のように自由な人生がその方にはあっているかも知れません。旅行も2泊3日ではなく「1年間の京都暮らし」にしてしまえば四季折々の情緒を堪能できます。
資産運用・投資の目的はお金を増やすためではなく、「自分らしく、豊かに生きる」ためです。
ただし、誰かに任せたら勝手に増やしてくれる、もしくは誰かがいう通り運用していたら自然と増えてくれるというものではありません。
自己責任を徹底し、自分で調べて、自分で決めるしかないのです。調べるときは、小石もひっくり返して自分の目でよく見ましょう。欲望と予想の間にある微妙な違いをよく見極めて決めましょう。
自分の理想とする人生を送れるように、現状の資産規模や仕事・生活状況を考えて、また性格や能力の特性も考慮し、資産運用の計画を自分で考えられるようになる。
そうして、「自分らしく、豊かに生きる」。これがライフデザインです。